◆とても長い名前のファイルが削除できない◆

<フォルダの名前を短くするのが一番簡単

Windows2000やXPが導入しているファイルシステムでは半角255文字までのファイル名が扱えるとされています。

しかしながら、ファイルシステムのほうは大丈夫でもアプリケーションがそうした長いファイル名を扱えるかどうかは別問題。

フォルダ名+ファイル名(=パス)が一定以上の長さになってしまうと、アプリケーションのほうが対応できずに落ちてしまったり、不具合を起こしてしまいます。
こうした現象はエクスプローラでも例外ではありません。
長いパスを持ったファイルはエクスプローラで削除することができないばかりか、そのファイル名をマウスで選択しただけでエクスプローラが落ちてしまいます。
したがって、いったんこんな現象が起きるとファイル名を短くすることすらできなくなります。

この場合、対応策は2つあります。

1つはファイル名を短くするのではなく、そのファイルが入っているフォルダ名を短くすることです(半角1文字推奨)。
そうすることによってパスの長さが短くなり、エクスプローラが正常に動くようになるはずです。

追記:もし、問題のファイルが入っているフォルダが、別のフォルダの中に入っているようでしたら(つまり、サブフォルダになっている場合)、フォルダ名を短くしたあと、そのフォルダをドライブのルート直下に移動してください。そうしないと削除できない場合があります。


<8.3形式で削除する方法もある>

が、これでもダメな場合、あるいはフォルダ名をどうしても変えたくない/システムフォルダのために変えられないという場合は、コマンドプロンプトから消してください。
ただし、この場合、ちょっとしたテクニックが必要です。

Windowsのファイルシステムでは、それぞれのファイルは255文字までの「ロングファイルネーム」と同時に、DOS時代から使われている、<8.3形式>と呼ばれている短いファイル名を持っています。その短いファイル名を使って削除するのがポイントです。

例)Dドライブの「困ったファイル置き場」という名前のフォルダにある「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ.txt」というファイルを削除したい。

1.スタートメニュー→アクセサリ→コマンドプロンプトを開く

2.問題のファイルがあるドライブをカレントドライブにする
例 Dドライブにファイルがある場合
C:\>D:
D:\>
    ←こうなればOK

3.問題のファイルがあるディレクトリ(フォルダ)をカレントディレクトリにする

D:\>cd \困ったファイルの置き場 ←フォルダ名の前に「\」(半角の円マーク)を入れる
D:\困ったファイルの置き場>    ←こうなればOK

4.dir /x で<8.3形式>のファイル名を確認する

※↓こんな感じの表示が出るはずです

D:\困ったファイルの置き場>dir /x
ドライブ D のボリューム ラベルは DATA です
ボリューム シリアル番号は 6039-**** です

D:\困ったファイルの置き場 のディレクトリ

2004/10/01 00:42 <DIR> .
2004/10/01 00:42 <DIR> ..
2004/09/30 19:10 1,469,222 寿限無~1.txt 寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ.txt

上の例だと「寿限無~1.txt」←これが8.3形式のファイル名ということになる

5.↑の操作で分かったファイル名で削除

D:\困ったファイルの置き場>del 寿限無~1.txt

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